電気系のトラブル集。第一回。

自分が現場で配属されて実際にあったトラブルを
少しずつまとめていこうと思っています。

今日は、「漏れ電流が7Aもあるんですけど。」の巻。

うちの現場は電気も集中監視で見ております。
ある時期、漏電一括警報というのが、10分に一回とか、
頻発することがありました。
一瞬鳴り、すぐに自己回復。

原因を探したいのですが、一瞬で絶縁回復するのでわかりません。

場所もトランスまでしか追えないので、
ブレーカーも切るわけにはいきません。

そこで怪しい回路に漏れ電流計を挟みまして、漏れを見ることになりました。
漏れ電流計は、クランプ電流計と形は似ているんですけど、
クランプ電流計が一線ずつ挟んで電流を測定するのに対し、
漏れ電流計(リーク)さんは、一括で挟んで、電流の方向の差を見てくれます。

漏れがなかったら、行った電流は全て帰ってくるので、漏れゼロです。
漏れがあったら、数値で出ます。
活線で絶縁状態を見るのにとても便利な計器です。
私も個人的に欲しい。

この前、家に調査に来る保安協会方も漏れ電流計で絶縁を見ておりました

漏れ電流計を使って、怪しい主幹を特定。
次は主幹から追うんですが、
ビル3棟にまたがる線のためなかなかおえません。

そこでビル内を探索し、怪しそうな回路に漏れ電流計を片っ端から挟んでいたんですが、
そこで超怪しい100V回路を発見しました。

なんと漏れ電流7A。
いやいやありえんw

もしやと思って、他の回路を測ったんですが
やっぱりありました。

漏れ電流7A。
そうです。
別の回路と帰り線がテレコになっていたのでした。
いつからだったんだろう。
絶縁はいつも良なので、漏れ電流計じゃないとわかりません。

7Aもあれば、主幹が完全に飛ぶんですが、
主幹側では帳尻があっているので、落ちないんです。
小ブレーカがELBであれば飛ぶんですけど。

結局そこの盤は異常がなくて、別の盤を探すことになりました。





コメント