ボツになった電験3種合格体験記。

電験に合格した時に、新電気に合格体験記を送ったことがあります。

見事にボツになったのですがその時の文書がパソコンに残っていたのでブログに残そうと思います。








「電験3種合格体験記」

私の部屋には、ほぼ新品の1999年版、2006年版の電験3種の10年過去問があります。

それを見るたびに思っていました。
自分は、何一つ満足にやり遂げたことがないなあと。

そして2012年、電気主任技術者が定年を迎え、委託社員になったのを機に電験3種に挑戦することを決意しました。

前回そして前々回受けようとした時はプレッシャーがなかったのですが、会社から早々に取るように言われ、本気にならざるをえない状況になりました。
3年で取得できなかった場合は、会社を辞める覚悟で勉強に取り組むことにしました。

2011年9月勉強開始。
勉強は、理論から開始しました。
過去2回挑戦時は、序盤の理論の勉強でリタイアし、試験すら受けておりませんでした。

やはり理論は、自分にとっての大きな壁。
オームの法則はわかるが、それ以上がどうしても理解が出来ず、特にベクトル図、三角関数の理解に相当苦労しました。

問題は解けないのでいきなり解説を見るんですが、1問の解説を理解するのに、1日かかるのです。
中学生レベルの方程式や、式の移項についていけない状況。
このまま1年間を理論の勉強だけで終わるのではないかと不安になりました。
「理論問題の徹底研究」を1冊終わらせるのに3ヶ月かかりました。

2011年12月
「理論問題の徹底研究」2周目に突入しました。
2周目なのにやっぱり解けません。
毎日2時間勉強して、3ヶ月。
約180時間勉強したのに全然理解していませんでした。
かなりショックでしたがここで諦めたら今の仕事も終わりだと思い必死で机にしがみつきました。

この間、休みの日は、NHKの教育番組や数学の本で、数学の基礎を習得しました。
2周目は2ヶ月で終了。

2012年2月
「理論問題の徹底研究」3周目、ようやく問題を解いて答え合わせをするというレベルになりました。
スピードもじわじわ上がってきました。
だけど6割程度しか自力で解けません。
3周目は一ヶ月で終了。

2012年3月
5月には10年分の過去問集を解きたいと思っていたので、理論を途中で投げ「電力の徹底研究」を解く事にしました。
電力は、文章問題が多く、理論に比べ楽に感じました。

2012年4月
機械の勉強を始めました。
機械のテキストを読もうと頑張りましたが、全然理解できません。
理解をするより、合格を重視し
過去問題を解く事にしました。
これがよかったのか、問題が解けるようになった頃、理解できなかったテキストの
内容が、頭に入るようになりました。

2012年6月
予定より一ヶ月遅く10年過去問集を解く事を開始。
3ヶ月ぶりの理論は、点数が取れません。
理論、機械ともに平均30点ほど。
電力、法規は平均50点ほどの点数でした。
試験までの3ヶ月間はとにかく10年過去問のみを繰り返しました。
機械は、15年分の過去問を解きました。
理論、電力、法規は過去問9年分を6周。

3ヶ月の猛勉強で、10年過去問集の理論9割、機械8割、電力、法規は9割以上解けるようになりました。
勉強時間は、いつのまにか1000時間を超えました。

2012年9月
迎えた試験。
理論と法規をわずかな差で落としてしまいました。一発合格にこだわり、プライベート時間のすべてを勉強に捧げていたのでショックでした。
しかし、機械が合格していたというのが自信につながり、
試験の翌日から勉強を開始しました。
直近10年の過去問は、ほぼ解く事ができます。
あらたな勉強方法を模索していた時、
本棚に入れていた過去問集2冊を思い出しました。
3冊の過去問で勉強すれば、20年分の過去問勉強できる!!
自分の物持ちのよさ(片付け下手なだけ)が、
初めて役にたちました。
1年間毎日毎日、理論の過去問に取り組みました。
法規はB問題を中心に勉強しました。
勉強時間は昨年と同じ約1000時間。

そして、
2013年9月
2回目の受験で無事合格することが出来ました。
人生で初めて初心を貫いた瞬間でした。
この2年間は、今まで生きてきた中で1番勉強しました。
勉強する姿を、親に見せたら
きっと泣いて喜んだことでしょう(笑)

電験3種の合格の秘訣は「諦めないこと」
これに尽きると思います。
分数から復習した自分が取得できたので、
新電気の読者の皆さん達は、きっと合格できると思います。
今は、エネルギー管理士そして
電験2種取得を目指し勉強しています。完」






あれから、あっという間に6年経ちました。
初心を思い出し、勉強に励みます。

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