PCB安定器調査。

自分が管理している建物は、昭和40年代前半に建てられた物件である。

最近、自治体から、PCB安定器に関する調査依頼がきた。
参考パンフレット↓
古い工場や建物をお持ちの方へ
http://pcb-soukishori.env.go.jp/download/pdf/poster_01.pdf

令和3年3月31日までに処分をしなければならない。



うちの建物は、すでにLED化などをしており、LED化していない安定器の交換もさほど古いものではないので、建物内には、PCB安定器はないものと思っていた。

それでも目で見ないといけないと感じ灯具のカバーを外す。



このように、LEDになっていた。

安心。

しかし、

元々安定器が収められいた箱の中身が気になる。

ばーん。




もろ、安定器がそのままになっいた。

灯具一台につき、蛍光灯が10本。

それぞれにPCB安定器が収まっている。

そして、灯具の数が20台。

つまり、200ぐらいのPCB安定器を発見してしまった。

通電はされていない。

業者が、線だけ切って安定器をそのままにしていたのだ。

このように、PCB安定器が製造されていたのは、昭和32年あたりから、昭和47年。
その期間建てられた建物は、もちろん、
すでにLED化されている物件も蛍光灯安定器がそのまま残されている物件があるかもしれない。

ナショナルや松下電工の安定器で、
白や緑の安定器はセーフだ。
グレーだと怪しい。

それと、安定器がPCBが含まれなくても、外付けコンデンサに含まれている場合がある。

コンデンサにM Pと書いてあったらセーフ。


参考:PCB安定器検索サイト。

ナショナル松下電工
https://www2.panasonic.biz/ls/lighting/pcb/search.php

安定器の型番が該当していても、
○印にNの印鑑がおしてあったり、PCBは使用しておりませんの文字がある安定器はセーフだ。


東芝
https://www.tlt.co.jp/tlt/contact/pcb/pcb_search/pcb_search.htm


使用している蛍光灯が防爆型なら、
星和電機の確率が高いです↓
https://www.seiwa.co.jp/csr/pcb_table.html





もし安定器から油が出ていたら注意すること。

油を素手で触らないようにする。

もし直接触れた場合は労災になるかもしれないが、躊躇せずに病院に行くこと。

PCBは水には解けずに油に解ける性質がある。

体内に吸収されやすいという特徴がある。

PCB油の怖さはカネミ油訴訟などを検索すると知ることができます。

一応wiki貼っておきます↓
カネミ油訴訟



古い建物の電気主任技術者は目で見て確認しよう!











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