会社では、主任技術者に任命された。
どうやら今月はじめから主任技術者だったらしい。
こっそりと資格手当だけ貰うという甘い考えは
電験取得から1年もしないうちに儚く散った。
ファックさんは、
「電気主任技術者なんだから、高圧受電設備の変更などは
あなたが言わないと。低圧は私が見るけど」
と早速全責任を押し付けてきた。
普段勝手に設備を変更しているくせに、
危険なものは一切手を出さない。
そのくせ口は出してくる。
あーーやだやだ。
おそらくプレッシャーで私を潰す気だ。
とりあえず、
設備がアンティークなのでどうにかしないといけない。
第2変電室は40度近い。
継電器やら大丈夫なのだろうか。
避雷器ちゃんと機能するだろうか。
1年に一回の設備点検の結果を信じよう。
トランスが10数台あるが、40年前のもありうなりも気になる。
数台はPCB入りである。
無停電電源装置は、部品の供給が終わったということで、
安楽死させるとか、無茶苦茶なこと言ってるし。
挙げればキリがない。
厄介な現場なのだ。
とりあえず、事故のないように祈祷を開始する。
無事故のおまじないを検索検索。
年末にかけての3ヶ月は主に電気屋さんになります。
ビル内の絶縁測定や、停電作業に向けての準備などに追われます。
「責任者は孤独である」
これは私の師匠の言葉です。
今は電気関係のの質問、相談は師匠が乗ってくれます。
今は全然心配ないです。
師匠がいなくなる時が私の試練になるんじゃないかと思ってます。
今日は、師匠がお休みでした。
現場から、接地についての相談がありました。
精密弱電機器に接地を取りたい。
という内容でした。
電源は無停電源から取ると言います。
どういう意図の接地かもわかりませんでした。
D種でいいのか、フレーム接地なのかとか。
明日師匠と相談しますと言って、回答を保留しました。
そこの現場で接地のインピーダンスで機器に支障が出たことがあると
うっすら師匠に聞いたことがあったのです。
かつては、接地なんて銅の棒に緑の線をつけて埋めればいいや。
程度の考えだったのですが、
接地を一箇所に集中して電位を安定させましょう。
とか、D種と電子機器の安定のための接地は分けましょうとか、
うかつに指示が出来ません。
残念ながら自分はかなりの勉強不足です。
発電機は自動化されており、27不足電圧継電器で
起動するようになっているんですが、
仮に、GR(地絡)が働いた場合、地絡箇所をVCBで解放して、
手動で発電機を回します。
地絡箇所が見つけられるかとか、うまく手動で連係出来るかとか
やったことがないので不安です。
電気の専門は、師匠と私なので、
「責任者は孤独である」
の師匠の言葉が身にしみます。
家では、エネ管の勉強、電車の中では
電気技術者のための本を読む毎日です。
電気主任技術者になって数ヶ月。
経験などは関係なく、肩書きは電気主任技術者です。
とにかくやって見ます。
薄々感じているんですが、
電気屋としてのセンスはないかもしれません。
いや、センスないです。
今日は、無停電源の子守のため、おうちに帰れないのでアール。
徹夜です。
今月は残業が規定数を超えるため、報酬はありません。
トラブルがなければ、出番がないので、家からいろんなものを持ってきた。
勉強道具とか、遊び道具とか。CDとか。
アタクシが組んだ盤なのでちゃんと運転してくれるか不安でもある。
増し締め、線間絶縁チェック、対地間絶縁チェック、電圧チェックやれることは全てやった。
あとは神頼み。
ちょいちょい運転電流をクランプで測ろうと思う。
勉強は、明日の早朝3時からボチボチしようと思う。
ノルマは1日10ページ。
ノルマを設けないとついついサボってしまう。
始発で帰る予定だが、帰ったら風呂に入ってまた出勤するかもしれない。
お師匠さまが休むかも知れないのだ。
そうそう、
電気主任技術者に選任され初めての高圧設備点検(停電作業)は
来年におあずけとなった。
停電作業を無事終えて、お正月を迎えたかったのに、正月どころではない。
そういえば、元旦、2日、3日と仕事なので正月ないんだった。
テへ(ノ∀`)
年末年始がオーナーが休みの施設に入り込めば休みになるんだよなあ。
どこかないかーーー。
そのかわり正月前は1日出勤して、翌日休みみたいなシフトなんで
まんざらでもない。
今日は普通の日記だなあ。
ビル管理って何をしているのか。
日頃、影でコソコソしているのでわからないと思う。
私もでかい駅、商業施設、工場などに行ったことがあるが、
ビル管理の人たちが仕事をしているのを見たことがない。
でかいビルには彼らは絶対にいるはずw
普段は、空調の温度管理。
たまーに蛍光灯交換。
現場仕事としてはこれの比重がかなり。
そして日常点検。
これが毎日一件ほど。
日常点検と言っても、空調機のフィルターを洗ったり、
絶縁抵抗を測ったり、ベルトの調整や、電流値の確認。
時間はかからない。
空き時間は、書類整理。
ISOめんどくさい。
それと設備に関する勉強。
これをしないとトラブルに対処出来ません。
たまーに、電気系トラブルがあります。
電気系にトラブルが起こった場合、すぐに現場に急行します。
自称電気屋さんとしては、電気系の仕事をしている時が一番気合が入ります。
私は
プラスドライバー
マイナスドライバー
絶縁抵抗計
回路計
クランプ電流計
検電器
懐中電灯
の7つ道具を持っていきます。
電気の資格を持っているからといって、
電気のトラブルが解決できるわけではない。
実務は実務のやり方というのがあるので、先輩に習うことになります。
座学で習ったことが、現場の現象にマッチングした時が、
すごく面白いです。
ビル管理でもピンキリあって、点検といっても、電圧見るだけとか、
工事は100%外注とか、居るだけとか、
資格もいらないような現場もあるんですが、
私はいろんな経験を積みたいので今の現場に配属されてよかったと思ってます。
自分が現場で配属されて実際にあったトラブルを
少しずつまとめていこうと思っています。
今日は、「漏れ電流が7Aもあるんですけど。」の巻。
うちの現場は電気も集中監視で見ております。
ある時期、漏電一括警報というのが、10分に一回とか、
頻発することがありました。
一瞬鳴り、すぐに自己回復。
原因を探したいのですが、一瞬で絶縁回復するのでわかりません。
場所もトランスまでしか追えないので、
ブレーカーも切るわけにはいきません。
そこで怪しい回路に漏れ電流計を挟みまして、漏れを見ることになりました。
漏れ電流計は、クランプ電流計と形は似ているんですけど、
クランプ電流計が一線ずつ挟んで電流を測定するのに対し、
漏れ電流計(リーク)さんは、一括で挟んで、電流の方向の差を見てくれます。
漏れがなかったら、行った電流は全て帰ってくるので、漏れゼロです。
漏れがあったら、数値で出ます。
活線で絶縁状態を見るのにとても便利な計器です。
私も個人的に欲しい。
この前、家に調査に来る保安協会方も漏れ電流計で絶縁を見ておりました
漏れ電流計を使って、怪しい主幹を特定。
次は主幹から追うんですが、
ビル3棟にまたがる線のためなかなかおえません。
そこでビル内を探索し、怪しそうな回路に漏れ電流計を片っ端から挟んでいたんですが、
そこで超怪しい100V回路を発見しました。
なんと漏れ電流7A。
いやいやありえんw
もしやと思って、他の回路を測ったんですが
やっぱりありました。
漏れ電流7A。
そうです。
別の回路と帰り線がテレコになっていたのでした。
いつからだったんだろう。
絶縁はいつも良なので、漏れ電流計じゃないとわかりません。
7Aもあれば、主幹が完全に飛ぶんですが、
主幹側では帳尻があっているので、落ちないんです。
小ブレーカがELBであれば飛ぶんですけど。
結局そこの盤は異常がなくて、別の盤を探すことになりました。